ああ好きです好きです大好きだから蒼もあたしのことずっと好きでいてね約束だから嘘ついたら 針千本飲ませるよジョークじゃなく本当にあああ怖がらないでよ蒼が約束破らなきゃ いいだけの話でしょ

なんだかむなしくなってしゃべるのをやめた。
蒼はいつも笑ってるだけ。あたしがいくら呼びかけても何も答えてくれない。
だけどこんな一枚の写真にも話しかけていないとあたしは崩れそうだった。
蒼には彼女がいて、その彼女はあたしじゃなくて。
知ってる知ってるそのくらい分かってる。
けど現実は何時もあたしを傷つけることしかしないから黙って大きな蓋をかぶせる。

一途、だなんて聞こえは良いけどほんとは綺麗じゃない。
実際は汚れてるしそんなに純粋なものでもない。ただただ心の中にとぐろをまいてるだけだ。
届かないからって簡単に諦められなかった。そんな風に自分はできていない、から。


あたしは信じているよ。
今彼女と付き合っているのはちょっとした気まぐれなんだって。
もしも蒼があたしを呼んでくれたら、何処にでも行くんだから。
蒼のことを一番思ってるのは、あたしだってわからせてあげる。
蒼は何時かあたしの魅力に気づくって信じてるから。

届かなくっても、信じていれば必ず伝わるんだ、って誰かが言っていたような
(ひょっとしたらあたしかもしれない)

きっとこれは純愛なのだから。


『愛おしくて仕方ないの』

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